岡山、苦闘ドローで開幕9戦無敗
「J2、岡山1-1京都」(17日、カンスタ)
岡山はホームで京都と1‐1で引き分け、勝ち点15で4位に後退したが、開幕からの無敗を“9”に伸ばした。岡山は後半8分にFW荒田智之(27)が先制ゴール。だが終盤は防戦一方となり、同42分に京都のFW宮吉に同点弾を決められた。愛媛は敵地で熊本を1‐0で下し、2連勝で7位に浮上。徳島はホームで栃木に0‐1で敗れた。
1点を守り切れなかった。後半42分に同点弾を許し、2試合連続ドロー。またもクラブのJ2通算50勝目はお預けとなった。だが岡山の影山雅永監督(45)に悲観の色はない。「強い京都相手に自分たちの強みを出せた。いいゲームだった」。開幕から9試合連続戦無敗のチームを称賛した。
エースがきっちりと仕事を果たした。後半8分。右サイドを駆け上がったFW関戸からのクロスを、中央に走り込んだFW荒田が頭でゴールにたたき込んだ。この日が初めての結婚記念日だった背番号9は、両手でハートの形を作ってサポーターにアピール。「いいボールが来たから、あとは決めるだけだった。記念日に点を取れて良かった」。普段はクールな男が照れ笑いだ。
今月1日、待望の練習拠点「政田サッカー場」が完成し、オープンした。2010年にサポーターらが約28万人分の署名を集めたのを機に、岡山市が約9億円をかけて整備。天然芝2面、人工芝1面とクラブハウスを備える。
これまでは市内3カ所の練習場を転々としていた。シャワー室も、マッサージルームもなかった。それらを完備する新練習場ができたことで、「選手のモチベーションも上がるし、疲労の回復が早くなった」と影山監督は効果を口にする。
目標のJ1昇格へ環境は整った。あとは結果を残すだけだ。FW荒田は「負けないことは大事だけど、次は勝ちたい」と21日の次節・群馬戦に気持ちを切り替えた。