浦和、逆転勝ちで決勝T進出へ望み
「アジアCL・1次L、浦和3‐2広州恒大」(24日、埼玉)
各地で第5戦を行い、F組3位の浦和は埼玉スタジアムで首位の広州恒大(中国)に3‐2で逆転勝ちし、E組の仙台は敵地でブリラム(タイ)と1‐1で引き分けてともに決勝トーナメント進出に望みをつないだ。浦和は5月1日にアウェーでムアントンと、仙台はホームで江蘇(中国)と最終戦を行う。
首の皮一枚で浦和の決勝トーナメント進出の可能性がつながった。1‐1で迎えた後半18分、MF阿部が左サイドのDF槙野とワンツーで攻め込み、スライディングで勝ち越し弾をねじ込んだ。その後も点を取り合ったが、試合の流れを決める得点だった。
前半24分にPKを左ポストに当てて外す失態をおかしていた。汚名返上の一撃に、阿部は「ちゃんとPKを決めていたら、前半の(相手の)1点はなかったと思う。個人的なミスも多かった。その分を取り返せたらと思っていた」と胸をなで下ろした。左足首に痛みを抱えており、終盤はベンチに退いたが、主将としての役割を果たした。
広州恒大のリッピ監督がボトルを蹴って退席処分を受けたり、MF山田暢が相手のDF張に突き飛ばされる(相手は退場)など荒れ模様の試合をものにした。
5月1日の1次リーグ最終戦、ムアントン戦に勝っても、F組のもう1試合で2位の全北現代が負けない限り浦和の決勝トーナメント進出はない。阿部は「勝たない限り期待できないので、しっかり勝てるように頑張ります」と静かに闘志を燃やした。