大宮3年ぶり暫定首位 連続無敗19に
「J1、柏0-4大宮」(26日、柏)
大宮が敵地で柏に4‐0で大勝し暫定ながら2010年3月7日、C大阪との開幕戦以来1146日ぶりとなる“奪首”を果たした。クラブ新記録の5連勝で昨季から続くJ1連続無敗記録も19試合に更新。審判への異議による出場停止が明けたDF高橋祥平(21)も“みそぎ”の得点を挙げた。
優勝が夢物語ではなくなってきた。この日は1試合だけの開催だったので、暫定ながらも横浜Mを抜いて首位に躍り出た。開幕節以外ではクラブ初の快挙。その中で、誰よりも喜びを感じていたのが、2点目を挙げたDF高橋だった。
13日のC大阪戦で審判への執ような抗議で退場。去り際にボトルを蹴り上げ、20日の浦和戦と23日のナビスコ杯・清水戦の2試合出場停止処分を受けた。処分明けの試合となったこの一戦。前半45分にCKからの攻撃で左クロスに右足で飛び込んだ。ゴールを確認すると、「この前、悪いことをしたんで…」と一直線に味方ベンチへ駆け込みチームメートに感謝した。
C大阪戦の退場では味方にも当たり散らす暴れっぷりで、「恥ずかしい。練習から熱くなり過ぎないようにした」と反省の日々が続いていた。ベルデニック監督からは「人としてモラルを守ることが大切だ」と諭された。昨季まで所属していた東京Vの先輩・土屋(現・甲府)や飯尾らから電話で激励も受けた。人間としてひと皮むけた高橋の活躍で、大宮がまた一歩、大きく、強くなった。