愛媛連敗…開始わずか6分で2被弾
「J2、愛媛0‐2長崎」(29日、ニンスタ)
愛媛は長崎に0‐2で敗れ、2連敗で14位に後退。前半2分にパスミスから先制点を献上した愛媛は、同6分にも中盤の連係ミスから失点。開始わずか6分間で2被弾と立ち上がりに集中力を欠き、その後はゴール前を固める長崎の守備を崩せなかった。長崎は8戦連続負けなしで3位に浮上した。
開始わずか6分間で2失点。あとは重苦しい時間が流れただけだった。「6分でゲームが終わった。あってはならないこと。ホームでこういうゲームをしてはいけない」。試合後の愛媛・石丸監督の表情は、いつになく険しかった。
集中力を欠いた愛媛のミスを、7戦連続負けなしの長崎は見逃してくれなかった。前半2分。MF赤井の中途半端なパスが奪われると、簡単にゴール前に運ばれ先制点を献上。4分後にも、中盤の連係ミスからボールを失い、最後は相手MF佐藤洸に豪快なダイレクトボレーを決められた。
「相手の勢いに押されてミスが出てしまった」と赤井。GK秋元は「情けない」と、ため息をついた。残り時間はサイド攻撃を主体に逆襲を仕掛けたが、ゴール前でがっちりとブロックを形成する長崎の守備にはね返され続けた。
前節の徳島戦でMFトミッチ、MF東、MF渡辺一が負傷。3人の離脱で攻撃陣がきわめて手薄だ。ボランチには、コンディションが整っていないMF吉村が先発。終盤にはFW高橋が開幕戦以来の出場を果たしたが、これも厳しい台所事情ゆえの“前倒し復帰”だった。
2連勝のあとの2連敗で14位まで降下した。不安ばかりが浮き彫りとなったGW3連戦の初戦。次節・千葉戦(5月3日)、続く栃木戦(同6日)へ、赤井は「切り替えていくしかない」と顔を上げた。