大宮20戦無敗!J1記録さらに更新
「J1、大分0‐2大宮」(3日、大銀ド)
大宮が大分を2‐0で下し、昨季からの連続負けなしのJ1記録を20試合に伸ばした。6連勝の勝ち点23で首位を守り、鹿島と1‐1で引き分けた横浜Mとの差を3に広げた。大分は開幕から9試合勝ちなしで最下位。新潟は清水を2‐1で下し、甲府は磐田を2‐1で退けた。FC東京は鳥栖に3‐2で勝ち3連勝とした。
大宮が進化を示したのは、後半3分の追加点だった。守備ラインがそろった大分に対し、渡辺の縦パスを後ろ向きのズラタンがつなぎ、曺永哲が頭で左へ。これを冷静に左足で決めた青木は「本当にいい崩し方ができた」と胸を張った。
持ち味の堅守速攻に加え、しっかりパスをつないで崩す攻撃パターンの確立。これが今季のテーマだった。最下位相手とはいえ、真剣勝負の場で表現できたことは大きい。渡辺は「これまでなかなかきれいに崩す形ができなかったが、トレーニングの成果が出た」と手応えをにじませた。
残留争いの常連だったチームが首位を快走している。J1の連続負けなし記録は20試合となり、クラブ最多の連勝も6に伸びた。守備の安定感も際立ち、3試合連続の完封だ。
2日に64歳になったばかりのベルデニック監督は「あと3点ぐらいは取れた内容だった。首位という重圧の中で勝ちきったことは価値がある」と選手たちのたくましさに目を細める。シーズン序盤ながら、青木からは「このチームで優勝したい」と威勢のいい言葉も飛び出した。