C大阪・山口救った!後半42分ドロー弾

 「J1、C大阪2‐2浦和」(6日、長居)

 C大阪はホームで浦和と2‐2で引き分けた。1点リードされた後半42分、ゴール前のこぼれ球に反応したMF山口蛍(22)が、起死回生のゴールを決めて追い付いた。後半18分にはFW杉本健勇(20)の今季初得点で先制。ロンドン五輪代表組の活躍で、上位の浦和とドローに持ち込んだ。大宮は広島に2‐1で競り勝ち、昨季からの連続負けなしのJ1記録を21試合に更新。7連勝で首位を守った。

 眼前で弾んだボールに、右足を振り抜いた。1点を追う後半42分、途中出場のMF楠神が折り返したボールのこぼれ球に反応したのはMF山口だった。チームを敗戦の淵から救う2試合連続ゴール。昨年6月30日の浦和戦(長居)以来となる3万人超え、今季最高3万2378人の大観衆が割れんばかりの歓声で背番号6を祝福した。

 山口はベンチへ一直線に駆け出し、すでにピッチを去っていたFW柿谷らにもみくちゃにされた。「いいゴールが決まったけど、逆転できるチャンスがあった」。後半ロスタイムに放ったミドルシュートは枠をとらえられず、劇的ドローにも「勝ち点3を逃した試合」と笑顔はなかった。

 立ち上がりから劣勢に立たされたが、それでも先制点を奪った。後半18分、浦和DF槙野の不用意なバックパスをMFシンプリシオがカット。パスを受けたFW杉本が右足で今季初ゴールを決めた。「イメージ通り。入った時は気持ち良かった」。今季9試合目、3試合連続スタメンでついに結果を出した。

 だが、浦和FW原口に約60メートルのドリブル突破を許し失点。柿谷は「これじゃタイトルなんて取れない」と渋面をつくった。自身もシュート1本に終わり、CKから逆転を許した直後に杉本とともにベンチに下げられた。

 試合終了直後、柿谷は杉本と率先してピッチ脇のドリンクボトルを手に、センターサークルへ足を運びチームメートに手渡した。「チームが勝てれば僕の個人的な数字はゼロでも良かった」と語ったエース。自ら勝利に導くことはできなかったが、ともに優勝を追い求める仲間へ見せた感謝の証しだった。

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