レアル後任監督人事は混沌化の気配
アンチェロッティ氏で決まりと見られていたサッカースペイン1部、レアル・マドリードの来季監督人事が迷走の気配をみせてきた。当のイタリア人監督が「何の提示も受けていない」と一歩後退したかのような姿勢を見せている。7日のスペイン紙マルカ、アスなどが報じた。
アンチェロッティ氏は「レアル・マドリードに対しイエスともノーとも言えない。なぜなら何の要請も受けていないんだから」とイタリア人記者に対し答えたという。「パリ・サンジェルマン(PSG)とはあと1年の契約が残っていて、今季の終了後に話し合いをすることになるだろう」とフランス1部で現在指揮しているクラブでの続投する“逆転プラン”もあり得ることを示唆した。
レアルからのアンチェロッティ招聘の動きが加速していないのはファンの中でイタリア人監督への支持が必ずしも高くないことも理由にあると考えられる。複数のスペイン紙のインターネットによるアンケートでは低調な数字にとどまっている。
アス紙では元所属選手のジダン氏を第2監督に据えることでアンチェロッティ氏の支持率アップを図る考えがあるとしている。ジダンとアンチェロッティ両氏は1999~2001年にユベントス(イタリア)で選手&監督として共闘している。