待遇向上を訴え カズ20周年Jに提言
J2横浜FCの元日本代表FW三浦知良(46)が13日、開幕20周年を15日に迎えるJリーグについて語った。横浜市内で行われたJFLのSC相模原との練習試合に約60分間出場後、これまでの20年以上に「もっと夢のある生活ができるように」と、Jを目指す子どもを増やすために、選手の待遇向上が必要だと訴えた。
Jの未来を問われたカズは「たくさん稼いで、プロとしていい生活をしたいと思われるようにしないといけない。ほかとは違う生活ができる見本にならないと」と説いた。2人の息子が学校で友人に興味を持たれるのも「どんな車に乗っているのか?」といった暮らしぶりに関することだという。
93年のJ開幕当初は、選手がスポーツカーに乗り、高額年俸の選手も多くいた。その後“バブル”がはじけた時期もあったため、「いい、悪いはあると思う」としながらも、「(子どもが)そういうところにあこがれたのはあると思う」。派手な暮らしぶりでもJをPRできる、というわけだ。
J開幕前からブラジルでプロ生活を過ごしていたカズにとって、93年5月15日の横浜Mとの開幕戦は「みんなが思うより普通の1試合だった」という。「(自分は)18歳ぐらいから成長してないね。サッカー少年のままきている気がしている」と、永遠のサッカー小僧は笑った。
12日に母方の祖母・志ん(しん)さんが96歳で亡くなった。故郷の静岡に帰省する計画もあるが、カズは次節19日の北九州戦(本城)に力を尽くす。