柏敵地で先勝!“猛虎魂”工藤が先制弾
「ACL・1回戦第1戦、全北0-2柏」(15日、全州)
各地で第1戦が行われ、1次リーグH組を1位通過し、日本勢で唯一勝ち残った柏はアウェーで全北(韓国)に2‐0で先勝した。決勝トーナメントはホームアンドアウェー方式で争い、柏の第2戦は22日にホームの日立柏サッカー場で行われる。広州恒大(中国)は敵地でセントラルコースト(オーストラリア)を2‐1で下した。
猛虎魂漂う電光石火の先制弾だった。敵地で迎えた決勝トーナメント1回戦の第1戦、前半3分だ。MFジョルジワグネルの左クロスにFW工藤が突進。相手DFを恐れぬ気合いのヘッドで、先制のネットを揺らした。
黄色と黒の猛虎から、パワーをもらっていた。「いつか甲子園で始球式をすることが夢」と語る工藤は、Jリーガーの中でも屈指の虎党。8日のプロ野球・巨人‐阪神戦を東京ドームで観戦し、4時間18分に及んだ熱戦に決着をつけた“神様”桧山の決勝打を「最高でした」と振り返る。虎党が放つ地鳴りのような声援と、歓喜の六甲おろし。この熱波を「サポーターの気持ちが分かった」とエネルギーに変換。たぎる闘志を持つエースが、敵地で会心の得点を挙げた。
リーグ戦で得点した試合は28戦無敗と“持ってる男”工藤の先制弾以降は、守備陣もGK菅野を中心に難敵・全北の攻撃を封殺。後半29分にはDF増嶋が貴重な追加点を奪った。今季からホーム・アンド・アウェー方式に変更された決勝トーナメント1回戦で先勝。クラブ史上初のアジア8強を力強くたぐり寄せた。