C大阪決勝T進出!18歳南野が決勝弾
「ナビスコ杯・1次リーグ、C大阪2-1鳥栖」(15日、金鳥スタ)
1993年5月15日にJリーグが開幕してからちょうど20年後のこの日、6試合が行われ、B組のC大阪は途中出場のMF南野拓実(18)のゴールなどで鳥栖を2‐1で下し、3年連続となる決勝トーナメント進出を決めた。
節目の日を逆転勝利で彩った。試合を決めたのは途中出場のプロ1年目MF南野と、同じく途中出場のプロ16年目FW播戸だった。後半41分、播戸が流したボールをファーサイドで南野が押し込んだ。殊勲の18歳は「絶対ボールが来ると信じて走り込んだ。触るだけだったけど良かったです」と、今季2点目にはにかんだ。
開始37秒で失点し、試合直後から追い掛ける展開となった。クルピ監督は前半37分、動きの重いMF扇原を早々に見切ってMF楠神を投入し攻撃の活性化を図る。攻め立てるもののゴールが奪えない中、後半27分にFW柿谷が倒されて得たFKを、DF丸橋が直接沈めて同点に追い付くと一気に勢いづく。そして生まれた待望の勝ち越しゴール。「勝ち切ることが大事な試合。自分が入ったら試合を決めるつもりでした。記念する日にゴールが取れてうれしいです」と南野は胸を張った。
Jリーグが産声を上げた93年5月15日、南野はまだ生まれていなかった。Jリーグの思い出は05年、小学6年の時だという。試合帰りの車中のカーナビで、C大阪が優勝を逃す瞬間を見てチームメートとがっかりしたことを覚えている。
33歳の播戸は開幕戦をテレビで観戦していた。「こういう日に試合に出られて幸せ」と、しみじみと振り返った。南野と播戸。世代を超えた2人の活躍で、C大阪が3年連続の決勝トーナメント進出を決めた。