大久保、次戦で亡き父に白星捧げる
12日に死去した父克博さん(享年61)の葬儀のため、北九州市へ帰っていたJ1川崎の元日本代表FW大久保嘉人(30)が16日、川崎市内での練習に復帰し、18日の磐田戦(ヤマハ)での勝利を誓った。
大久保は11日のC大阪戦で2得点した後、北九州市へ向かい、最期に間に合った。父は意識不明だったが、再会したときには「嘉人、来たか」と声を発したという。父の「死んだ時でも試合を優先しろ」との生前の教えを守り、葬儀を終えると、後を家族に託して川崎に戻った。
滞在中は「ほぼ寝てない」という。「多少きつかったけど、大丈夫」と話し、練習に参加。「ピッチ上での活躍が喜ぶことでは?」と問われると「そうでしょう」と答えた。チームは今月負けていないだけに「次も勝たないとね」と闘志を燃やした。