岡山5位浮上!エース荒田今季8点目
「J2、岡山2-0徳島」(19日、カンスタ)
岡山が徳島を2‐0で下し、6勝8分け1敗で5位に浮上した。後半26分にエースFW荒田智之(27)が今季8点目となる先制ゴール。試合終了間際には、途中出場のFW三村真(24)がリーグ初ゴールを決めた。岡山は昨年8月からホーム15戦連続負けなしとなった。徳島は決定力を欠いて14位に後退。愛媛は首位の神戸に2‐4で敗れ、15位に順位を下げた。
激しい雨に打たれながら声をからすサポーターのためにも、負けるわけにはいかなかった。押され気味だった岡山が、後半に2点を奪って完封勝ち。昨年8月からのホームでの連続負けなし記録を15試合に伸ばした。
エースが仕事を果たし、期待の若手が続いた。後半26分。左サイドで相手DFをかわしたMF田所からの低いクロスに、荒田が左足で合わせて先制ゴール。得点ランク日本人トップの今季8点目だ。4戦ぶりの一撃に「いいボールがきた。いい時間帯に取れてよかった」と笑顔がはじけた。
終了間際には、後半16分から出場の三村が、得意のドリブルで相手DFをかわして左足一閃(いっせん)。J初ゴールを決めた。拓殖大から11年に岡山入り。これまで11試合に出場もチャンスを生かせず、影山監督から「いつ決めるんだ?」とプレッシャーをかけられ続けた。「やっと決められた。歓声が気持ちよかった」。試合後、サポーターからの祝福に目を潤ませた。
開幕20周年を迎えたJリーグだが、09年にJ2入りした岡山はまだ5年目。それでも毎年着実に順位を上げ、地元に愛されるクラブに育った。
大雨の中、8510人が詰めかけた。「町とスタジムとピッチが一体になりつつある」と、影山監督もムードの高まりを感じている。MF仙石は「このままホームで勝ち続けるのが理想。難しいけど頑張りたい」と言葉に力を込めた。5位浮上。J1昇格の夢をつかむまで、地元サポーターに勝利を届け続ける。