大宮が快勝!リーグ中断前首位守った
「J1、甲府0‐3大宮」(25日、中銀スタ)
FWノバコビッチの右足がうなりを上げ、大宮がリーグ中断前の首位を手繰り寄せた。開始2分で退場者を出した甲府を奈落の底に突き落とす2得点。惜しくも2度目となる3得点には届かなかったが、「自分にとってのハットトリックは勝ち点の『3』だからね」と珍しく笑った。
前半4分にPKを決めると、同43分に豪快な一撃を沈めた。敵GKの位置を視野に捉え「空いたコースを狙った」。強烈な縦回転を加えたボールは急降下し、逆サイドに突き刺さった。
昨季はJ1残留に貢献し、今季は首位の原動力となっているスロベニア代表ストライカーは「(大宮が首位にいるのは)日本中が驚いていると思う」。いつもは派手なゴールとは対照的に地味な言葉を並べるが、この日は違った。自信と確信が190センチの巨体から漂った。