W杯切符へ…遠藤が居残りFK練習
「W杯アジア最終予選、日本‐オーストラリア」(4日、埼玉)
サッカー日本代表は2日、オーストラリア戦に向けて、さいたま市内で約2時間の調整を行った。冒頭15分のみ公開され、高さのあるオーストラリアに対して空中戦対策などを確認したもよう。また、MF遠藤保仁(33)=G大阪=が、代表合宿合流後初めて居残りでFK練習を行った。
午後6時近く。約2時間の練習を終え照明に灯りがともった練習グラウンドで、遠藤が静かにボールをセットする。ゴール正面、距離は約20メートル。ゆったりとした助走から右足を振り抜く。横回転や縦回転を交え、さまざまな球種で計11本を蹴り5本を沈めた。27日に代表合宿に合流してから初の居残りFK練習だった。
「いい感触でした。相手GKが大きいのでギリギリを狙わないと入らない。いいコースに行けば入るし、チャンスがあれば集中して蹴りたい」
オーストラリア代表GKシュウォーツァーは身長194センチ。練習を終えた遠藤はいつもと変わらない淡々とした口調の中にも、FKキッカーとしての自負をにじませた。
ザック・ジャパンのFKキッカーにはMF本田も控えているが、ともに10年南アフリカW杯1次リーグ最終戦デンマーク戦以来FKでのゴールはない。ただ遠藤は代表合流前日のJ2愛媛戦でCKから直接ゴールを決めるなど、その右足は健在だ。
「誰が蹴るか決まっていないが位置や角度から判断したい」。背番号7の右足が、ホームで初となるW杯切符をたぐり寄せる。