長谷部が予選2枚目イエローも決死守備

 「W杯アジア最終予選、日本1-1オーストラリア」(4日、埼玉)

 キャプテンの重圧から一瞬だけ解放された。厳しい最終予選をホームで突破したことで、MF長谷部は安ど感とともにW杯の切符をつかんだことに充足感を漂わせた。「きょうだけは喜んで、イラク戦とコンフェデに向かってすぐに切り替えたい。ゲーム内容とかまだまだ成長しないといけないのは選手も感じていると思う」と自らに言い聞かせるように言葉を選んだ。

 戦う意志をキャプテンが体を張って示した。前半22分には抜け出した相手選手を猛烈なスライディングタックルで止めて警告を受けた。今予選2枚目のイエローカード。累積で次戦は出場できないが、決死の覚悟でピンチを防いだ。ブルガリア戦のあと、選手だけでミーティングを行い、結束を訴えた。「効果はあったと思う。今度は世界で勝つ目標を立てて向かっていきたい」とリーダーはさらなる進化を誓った。

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