W杯まであと1年 待ちわびる「王国」
4年に1度のビッグイベント、サッカーの14年W杯ブラジル大会まで12日であと1年。最多5度のW杯制覇を誇る「王国」では64年ぶりの開催となる。
来年6月12日から7月13日まで12都市12会場で実施。決勝の舞台となるリオデジャネイロのマラカナン競技場は大規模な改修工事を終え、約6万6千人を集めたこけら落としの国際親善試合を済ませた。治安の悪い貧困地域の再開発を兼ねた周辺のインフラ整備も進む。
開幕戦会場となるサンパウロの新築競技場は工事の遅れが懸念されるものの、レベロ・スポーツ相は「連邦、州政府が力を結集して建設作業を監督している。絶対に12月の期日に間に合わせる」と自信を示した。
前回自国開催した1950年大会で逃した優勝が悲願で使命となる代表チームは、9日の親善試合でフランスに快勝。15日(日本時間16日)にはプレ大会のコンフェデレーションズカップが開幕し、日本を含む各大陸連盟の王者などが出場する。ブラジルにとっては、警備や輸送などの貴重な予行演習となる。