バロテリV弾でイタリア白星発進
「コンフェデレーションズ杯、イタリア2‐1メキシコ」(16日、リオデジャネイロ)
A組は昨年の欧州選手権準優勝のイタリアがメキシコを下した。B組は前回のW杯覇者のスペインがウルグアイを2‐1で退けた。イタリアは北中米カリブ海王者のメキシコに対し、前半27分にMFアンドレア・ピルロ(34)=ユベントス=が直接FKを決めて先制。1‐1の後半33分にFWマリオ・バロテリ(22)=ACミラン=が勝ち越し点を奪った。19日(日本時間20日)には日本と対戦する。スペインは南米選手権優勝のウルグアイを相手に、前半にFWペドロ(25)とFWロベルト・ソルダド(28)=バレンシア=が得点し、逃げ切った。
数年前のイタリアだったら白星を取りこぼしていたかもしれない。凡ミスから痛い失点を喫したが、格の違いを見せてメキシコをねじ伏せた。
前半27分、バロテリが反則を誘い、ゴールまで約25メートルの絶好の位置でFKを得た。代表100試合目のピルロが、右足を振り抜いて左上隅へ。「夢に見た記念ゴール。うれしい」と喜んだ先制点で主導権を握った。
だが、7分後、自陣深くで不用意にボールを持ち続けたDFバルザーリが相手選手に詰め寄られ、慌ててファウル。PKを与えて試合は振り出しに戻った。
気を引き締めた中盤以降は危なげなかった。後半33分、後方から浮き球を受けたバロテリが力強くDFを振り切り、迫る2人の選手を蹴散らすような一発を決めた。ヒーローは喜びのあまり、またもやユニホームを脱ぎ捨てて警告を受けた。
1次リーグ敗退した前回W杯から立ち直り、伝統の堅守速攻のイメージを覆す新たなスタイルで欧州選手権に準優勝し、自信を深めた。「相手はカウンターを狙ってきたが、しっかりとボールを保持できた」とプランデリ監督。日本の次の相手は、かなり手ごわい。