遠藤、笑顔なき帰国…一定の収穫強調も
ブラジルで開催中のコンフェデレーションズ・カップ(コンフェデ杯)に出場していたサッカー日本代表MF遠藤保仁(33)、DF今野泰幸(30)=ともにG大阪=ら5選手が25日、関西空港着の航空機で帰国。3戦全敗に終わった大会を振り返った遠藤は、あと1年を切った本大会に向け課題を口にした。
20日ぶりに踏みしめる日本の地。到着ゲートから姿を現したMF遠藤、DF今野らに当然ながら笑顔はなかった。3戦全敗、4得点9失点で1次リーグ敗退。世界との距離を痛感させられ、悔しさだけが募る大会だった。
だが、下を向いてばかりはいられない。3試合すべてに出場し、イタリア戦とメキシコ戦で岡崎のゴールをアシストした遠藤は「自分たちがいい距離感だったり、いい流れの時には強豪相手にもチャンスはつくれた」と一定の収穫があったことを強調した。その上で「得点も失点もそれなりにあった。両ゴール前というのは伸ばしていかないといけない」と課題を口にした。
守備陣が失点を繰り返した今大会を振り返り、今野は「やることがたくさんありすぎて一気にはできない。1日1日を大切にして、すべてにおいてレベルアップしなければ」と、前を向いた。
2人は今後所属するG大阪に戻り、29日にはJ2徳島戦(万博)が控えている。遠藤は「それなりにダメージはある」と疲労の蓄積を認めており、出場に関しては微妙だ。また、7月に韓国で開催される東アジア杯(20~28日)にはJ2の日程と重なるため招集されない方針で、次の代表戦は8月のウルグアイ戦(14日、宮城)となる。
戦いの舞台はJ2に移るが遠藤は「高い意識を持ってやっていきたい」と語った。1年後、再び訪れるブラジルの地で世界を驚かせるためにも、歩みを止めない。