ザックJのW杯拠点に“日本人街”浮上

 サッカー日本代表が、来年のブラジルW杯で利用するベースキャンプ地の候補に、同国南部のロンドリーナ市が浮上していることが2日、分かった。人口は約50万人で、治安も良好。日系人が多く、町中には日本語の看板もあるほどの親日都市で、選手にかかるストレスが少ないことが魅力だ。コンフェデ杯期間中に日本協会スタッフが同市内の施設の視察を済ませており、今後、候補地の絞り込みを行う。

 ロンドリーナは日系人が多く、兵庫県西宮市などと友好都市協定を結んでいる。同じパラナ州の州都でW杯試合会場の1つでもあるクリチバには、89年に元日本代表FW三浦知良(現横浜FC)が所属したコリチーバFCがあるなど日本との関係が深い。

 6月末、日本協会スタッフがロンドリーナ市内のサッカー施設や宿泊施設を視察した。現地報道によれば、日本協会側はセキュリティーが良好であることや、食堂が外部から見えずプライバシーが保たれていることを評価しているという。

 コンフェデ杯中に、日本代表は拠点選びの重要性を痛感していた。首都ブラジリアでは、練習場までバスで片道1時間かかったり、リゾート地でもあるレシフェではファンが詰めかけ、自由に散歩に出られなかったりした。原強化担当技術委員長は「普段はリラックスできるところにしたい。練習場もできれば(宿泊)施設の隣にあるとか」と条件を挙げている。

 人口約50万人のロンドリーナ市は、約1100万人のサンパウロや約600万人のリオデジャネイロと比べ、静かな環境が期待できる。気候もW杯開催中の来年6~7月は最高気温が20~25度と過ごしやすい。この日、コンフェデ杯の視察から帰国した原委員長は「(拠点候補地の)優先順位はまだ決めてない」としており、ザッケローニ監督の意向を尊重しつつ、絞り込みを進める。

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