長谷部が熱望…出てこい“第2の本田”
サッカー日本代表主将のMF長谷部誠(29)=ウォルフスブルク=が14日、東アジア杯(20日開幕・韓国)で“第2の本田圭佑”出現を望んだ。2010年南アフリカW杯では、予選で控えだった本田が本大会で定位置をつかんだことを例に挙げ、チームに競争をもたらす新戦力に期待した。長谷部のほか、DF吉田麻也(24)=サウサンプトン、DF内田篤人(25)=シャルケ、FWハーフナー・マイク(26)=フィテッセ=が、新シーズンに向けて成田空港から渡欧した。
主将として、自分が欠場する大会も無関心ではいられない。国内組が中心になる東アジア杯について、「新しい血というか競争が必要。入ってくるのは大事と思う」と新戦力の台頭を期待した。
長谷部が思い描くのは、今や日本代表の大黒柱となった本田だ。南アフリカW杯のアジア予選では控え選手にすぎなかったが、本大会直前に当時の岡田武史監督の目にとまった。1トップとして先発起用された本大会では、カメルーンとの初戦で決勝点を挙げ、スターダムを駆け上がった。
6月のコンフェデ杯での3連敗を踏まえ、「技術、体力、精神面の全てで向上する必要がある」とする長谷部は、チームの成長に“第2の本田”が必要だと訴える。「2010年の圭佑も予選ではほとんど出ていなくて、本大会では中心選手になっていましたし、そういう選手も必要」。本田と同様に、W杯本大会でレギュラーをつかんだMF阿部(浦和)やDF駒野(磐田)の名も挙げ、この時期にチーム力を底上げする重要性を説いた。
先週末には代表スタッフと選手の夕食会を取り仕切った。長谷部は「僕の発案じゃない」としたが、ザッケローニ監督からは「すばらしいキャプテンがいる」と絶賛された。当然、1人の選手としての成長も同時に求められる。「レベルアップしなければ自分もブラジルのピッチに立てない」と誓い、7シーズン目を迎えるドイツへ赴いた。