本田あくまでミラン「夢をかなえたい」

 ロシア・プレミアリーグのCSKAモスクワに所属する日本代表MF本田圭佑は22日夜、ホームのクリリヤ戦で先発し、得点はなかったものの2‐1の今季初勝利に貢献した。

 イタリアのトット・メルカート・ウェブなど複数のメディアは試合後、本田がACミラン(イタリア)への移籍について「プロのサッカー選手として成長したい。CSKAでは素晴らしい選手生活を過ごせた。でも夢をかなえたい」と語ったことを報じた。

 本田の移籍問題は大詰めを迎えている模様で、22日午後3時半には、ミラノ市内のミラン事務所をコンサルタントのブロンゼッティ氏が訪れ、事務所にいたガリアーニCEОに同日、モスクワで行われたCSKAのババエフGМと本田の代理人、ミランのコンサルタントのディ・ベッキ氏との話し合いの内容を告げたという。双方はランチをしながら、初の交渉に臨んだ。

 その2時間後、ガリアーニCEО、ブロンゼッティ氏は事務所から出てきた。ブロンゼッティ氏は「両クラブの距離は埋まったと信じている。あとは選手次第。CSKAは本田を手元に置いておきたい。金額の問題ではない。他クラブもオファーを出しているようだが、彼はミランの本物のサポーターだ。ミランだけを望んでいる」と話した。

 イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルト電子版によると、ガリアーニCEОは「(本田は)何としてでもミランに来たいと望んでいる。子供のころからミランのファンだった。問題は金銭面ではなく、CSKA側のものだ。彼らは12月まで本田を残したい。なぜなら欧州チャンピオンズ・リーグのためだ。だが、本田は残りたくない」と状況を説明したという。さらに、22日のクリリヤ戦後、本田がCSKA会長と直接会って、移籍を“直談判”する可能性があると報じた。

 ミランのアレグリ監督は「CSKAの選手(本田)はいいテクニックを持っている。典型的なトップ下のプレーヤーだ。サイドでもプレーできる」と評価している。23日にも引き続き、移籍交渉が行われる予定だ。

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