C大阪・柿谷、フル出場好機演出も不発
「J1、新潟1‐0C大阪」(31日、東北電)
後半戦が始まり、優勝した東アジア杯の原動力になったFW柿谷曜一朗(23)、MF山口蛍(22)、扇原貴宏(21)の日本代表3人を擁するC大阪は、新潟に0‐1で敗れて勝ち点30のままに終わった。前節1、2位の直接対決は広島が石原のハットトリックの活躍で大宮に3‐1で快勝し、5連勝で同39に伸ばした。大宮は3連敗で同36。浦和は磐田に2‐1で競り勝って勝ち点34とした。
敗北の苦味が疲労感を増幅させる。先発フル出場しながら無得点だったFW柿谷は「前(の選手)の責任。代表から帰って来て、他の選手がいいコンディションの中、使ってもらったのにサブの選手にも申し訳ない」と責任を背負い込んだ。
東アジア杯・韓国戦の激闘から中2日。異例の前日練習なしで回復に努めた。「コンディションは良かった。何も言い訳できない」と気丈に振る舞ったが、7月だけで7試合出場と疲労はピークに達していた。
後半14分にはヒールパスで決定機を演出したが、他に見せ場をつくれずシュート0本。代表スタッフが視察に訪れる中、日本を東アジア杯初優勝に導いた決定力は最後まで発揮されることはなかった。後半戦は黒星スタートとなった。次戦のホーム甲府戦(3日、金鳥)は再び中2日。凱旋ゴールはひとときのお預けとなる。