神戸救った!ベテラン田中から2発
「J2、神戸2‐0栃木」(4日、ノエスタ)
2位の神戸が栃木に2‐0で快勝し、勝ち点を56とした。G大阪はロチャの2ゴールなどで岡山を3‐2で下し、同57で首位を守った。千葉は水戸を2‐0で退け、同50で3位につけた。
神戸一筋9年目のMF田中がチームを連勝に導いた。前半8分にダイレクトで放ったミドルシュートはGKの正面。ゴールこそならなかったが、この1本が先制点の布石となる。同23分、同じような状況で再び右足を振り抜き今季初ゴール。「落ち着いて蹴ることができた」と控えめに喜びを表した。前半終了間際の44分には、鮮やかなサイドチェンジでMFポポの3試合連続ゴールの起点となった。
7年前のJ2時代も経験している30歳は「堅守速攻はその時から積み重ねてきた神戸の財産」と語る。豊富な運動量でセカンドボールを拾い、MFエステバンとともに中盤を支えた。安達監督も「期待通りにやってくれた」と賛辞を惜しまなかった。
最後は5バックで逃げ切りホーム5試合連続無失点勝利を飾った。G大阪も勝利したため首位返り咲きはお預け。42試合という長丁場のJ2も残り15試合となり、他チームの勝敗も気になり始めるが田中はそんな雰囲気にクギを刺す。「自分たちを貫かないといけない。大事なのは勝ち続けること。本当に笑うのはJ1昇格を決めてから」。ベテランMFはどこまでも冷静だった。