柏・工藤ACL4戦連発も厳しいドロー

 「ACL準々決勝第1戦、柏1-1アルシャバブ」(21日、柏)

 日本勢で唯一勝ち残っている柏はホームでアルシャバブ(サウジアラビア)と対戦し、1‐1で引き分けた。前半21分、FW工藤壮人(23)が挙げた先制点を守りきれなかった。第2戦は9月18日(日本時間同19日未明)にサウジアラビア・リヤドで行われる。

 満員のサポーターの願いは届かなかった。1‐1で迎えた後半44分、左からパスを受けた工藤が至近距離でシュートを放つも、無情にも相手GKにはね返された。「負けなかったので。悲観する内容じゃない」。エースは前向きに引き分けを評価したが、柏は不利な状況に追い込まれた。

 ホーム&アウェーの合計で準決勝進出を争うが、2試合合計が同点の場合はアウェー戦のゴールが多い方が準決勝に進む。アウェーゴールを1点献上したため、勝利か2‐2以上の引き分けが必要になる(1‐1なら延長戦)。

 前半21分にFK後のクリアを待ち構えた工藤が「ごちゃごちゃしていましたけど、あの時だけコースが空いた」とACL4戦連発、今季通算6点目となる右ボレーを決めたまではよかった。しかし、前半44分に追いつかれると守勢に回った。

 DF近藤が「パスを引き出すとか、連動性がない」と攻撃陣の運動量不足による連係不調を指摘するなど問題点は見えた。次戦は今季のACLで4戦全勝と自信を持つアウェー戦。「1‐0、2‐1でもしっかり勝つ」と意気込む工藤のゴールが、09年の名古屋以来となる日本勢の4強へ不可欠だ。

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