C大阪・柿谷14点目も痛恨のドロー
「J1、名古屋1-1C大阪」(24日、瑞穂陸)
C大阪は名古屋と1‐1で引き分けた。後半42分に日本代表FW柿谷曜一朗(23)のゴールで先制したが、リードを守りきれなかった。広島と横浜Mが勝ち点44で並び、得失点差で広島が首位に返り咲いた。広島は大分と1‐1で引き分け。横浜Mは鹿島の大迫に2得点を許して1‐2で逆転負けし、2位に後退した。3位浦和は清水に2‐0で快勝し、広島と横浜Mに勝ち点差1に肉薄した。
一度は勝利を確信した。後半42分、FW柿谷は相手ボールを奪ったDF藤本のスルーパスに抜け出した。ピンチが一瞬にして決定機に変わる。1対1となった相手GKをかわすと、バランスを崩しながらも左足で無人のゴールに流し込んだ。「あのワンチャンスのために我慢していた」。背番号8はサポーターのもとに駆け寄って、拳を突き上げた。だが、そのわずか1分後、相手のFW矢野に同点弾を浴び、勝ち点3がこぼれ落ちた。
7月10日の横浜M戦に続き、視察に訪れた日本代表のザッケローニ監督の前で、再び本領発揮だ。後半に放った1本のシュートを得点に結び付け、今月下旬に発表される代表入りに向けて、絶対的な決定力を見せつけた。しかし、「セレッソのためにプレーしている。点は入れたけど勝ちにつながらなかった。2点目を取れなかったのが引き分けの原因」と3試合連続ゴールとなる今季14点目にも笑顔はなかった。
チームは5位に後退したが、首位との勝ち点差は7に縮まった。「アウェーで勝ち点1は悪くないし前向きに考えたい」。中3日となる次戦の仙台戦(28日、ユアスタ)を見据え、柿谷は顔を上げた。