磐田10戦ぶり勝った!今季やっと3勝目
「J1、柏1‐3磐田」(13日、柏)
17位の磐田がアウェーで柏を3‐1で破り、7月10日ホームでの新潟戦以来10試合ぶりの白星を挙げた。今季アウェー戦は初勝利。ブラジルW杯アジア予選などで日本代表として活躍したFW前田遼一(31)が2得点と勝利に貢献した。
執念で65日ぶりの白星をつかみ取った。後半6分にはサイドの守備を固めるため、日本代表DF伊野波を投入するなど、関塚監督は勝ち点3を狙いにいった。試合後は「アウェーで勝ち点3を取れたということは次につながる」と静かに喜びをかみしめた。
勝利の立役者は2得点のエース前田だった。1‐0で迎えた前半7分に左CKをダイレクトに頭でたたき込むと、1点差に迫られた後の後半18分にはカウンターで右サイドを突破したFW山崎からのパスをゴール正面で流し込み2点目。寡黙な男が「今年初めてというぐらい、仕事をしたなと思います」と表情を崩した。
97年、99年、02年にJ1を制覇したかつての王者も今季はようやく3勝目。降格圏外になる暫定15位の甲府まで、まだ勝ち点差は6もある。前田は「(選手全体に)危機感はあった」と振り返りながらも、「(勝ちは)まだ1試合なんで。これからだと思う」と漏らした。残り9試合。崖っぷちの戦いは続く。