柏、初のACL4強 アウェーで底力

 「ACL・準々決勝・第2戦、アルシャバブ2-2柏」(18日、リヤド)

 J1柏はリヤドでアルシャバブ(サウジアラビア)と2‐2で引き分け、2戦合計3‐3で並んだがアウェーゴール数で上回り、初めて準決勝に進んだ。日本勢のベスト4は09年の名古屋以来。柏は後半28分、DF近藤直也(29)の得点で勝ち越した。25日と10月2日の準決勝では、ラフウィヤ(カタール)に4‐1で快勝し、2戦合計6‐1で勝ち進んだ広州恒大(中国)と対戦する。

 日本勢最後のとりでとなった柏が、またもアウェーで勝負強さを発揮。敵地での成績は昨季の1勝3敗から、4勝1分け。1‐1の第1戦に続いて引き分けたがアウェーゴール数で上回り、初の4強入りを決めた。

 今回は初めて訪れる中東の酷暑と6時間の時差に適応するため、試合3日前に現地入りした。多くの選手が普段は口にしないガムをゲーム中にかむなど、乾燥した気候への対策も実を結んだ。

 主審は中東のバーレーン人。不当なジャッジはほとんどなく、近藤は「相手びいきになるかと思ったけど、ふたを開けてみれば普通でありがたかった」と激しいタックルで攻撃の芽を摘んだ。

 準決勝は第2戦で大観衆が集まる広州恒大の本拠地に乗り込む。敵地での6戦目にして、最大の難関が待ち受ける。

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