「アジアＣＬ準決勝・第１戦、柏１‐４広州恒大」（２５日、柏）

　ホームアンドアウェー方式の準決勝第１戦が行われ、日本勢で４年ぶりにベスト４入りしたＪ１柏は、ホームで広州恒大（中国）に１‐４で完敗した。もう１試合は、ＦＣソウル（韓国）がホームでエステグラル（イラン）を２‐０で下した。第２戦は１０月２日に行われる。柏はアウェー戦で４得点した上で、３点差以上をつけて勝たなければ、準決勝敗退となる。

　絶望のどん底に突き落とされる完敗だった。試合が決まった後の後半ロスタイムにも、ＦＷムリキに抜け出され４点目を献上した。決勝進出が絶望的になる点差にもかかわらず、試合後までサポーターの声援がやまなかったことに、エースＦＷ工藤は「あれだけの雰囲気をつくってもらった。応えられないのは申し訳ない」と絞り出した。

　前半は理想的な展開だった。同１０分にＭＦジョルジワグネルが約３５メートルからＦＷクレオをかすめて直接ＦＫを決め、前線からの守備も機能した。しかし、後半１３分にＣＫからＤＦ近藤のクリアミスを見逃さなかったムリキに決められると、その後は失点を重ねた。

　２２日のＪ１、Ｃ大阪戦から中２日。９月だけで６試合目という過密日程がネックになった。ＤＦ近藤は「後半は全体的に足が止まっちゃった。３日前に試合しているし、（影響は）ないとは言っているけど」と振り返り、ＧＫ菅野も「後半もコンパクトに（守備を）できていれば」と悔やんだ。

　１０月２日のアウェー戦の前に、中２日でＪ１の新潟戦を挟む。ベストメンバー規定がある以上、多くの主力を休ませることもできない。柏は２４日に日程変更をＪリーグに要望したが認められず。ネルシーニョ監督は「中国、韓国、イランはリーグ戦を休んでいる。他（の日程）に当てはめられると思う」とぼやいた。０８年のＧ大阪以来となる日本勢の優勝を目指すのなら、オールジャパンで挑む必要がある。