「Ｊ１、鳥栖０-２広島」（２８日、鳥栖）

　２位広島はＦＷ佐藤寿人のゴールなどで鳥栖に２‐０で快勝し、２連勝で首位に２差に迫った。

　広島は前半２３分、佐藤がペナルティーエリア左手前でロングパスを受けると左足で振り切り、ボールは柔らかな弧を描き、ネットを揺らした。

　「自分の前に味方はいない。ゴールに直結するのが一番」。少年時代に見た、三浦知良がＷ杯予選で放ったシュートに憧れ、何度も練習してきた形という。「優勝争いを勝ち抜くためにはもっとクオリティーを上げないと」と優勝だけを見据える。

　守備陣も鳥栖の猛攻をしのぎ、後半４２分には佐藤と交代で出場した１９歳の野津田が、値千金のＰＫ弾。首位と勝ち点２差に森保監督は「それもサンフレッチェの強さ。プレッシャーのかかる時に先輩たちが経験をさせてくれる」と喜んだ。