ドウグラス2発!徳島PO進出へ前進
「J2、徳島2-1鳥取」(29日、ポカリ)
徳島は鳥取に2‐1で逆転勝ち。勝ち点59で4位をキープした。1点を追う後半14分から途中出場したFWドウグラス(25)が、ヘディング2発で勝負を決めた。DF那須川将大(26)も2アシストの活躍。執念で勝利をつかんだチームは、J1昇格プレーオフ進出へまた一歩近づいた。神戸は水戸と1‐1で引き分け、同72で首位に浮上。G大阪は愛媛に0‐1で敗れ、同71のままで2位に後退した。
窮地を救った。絶好調のゴールハンターが、勝利をたぐり寄せた。ドウグラスが見事に2ゴールだ。「リードされていたからね。展開を変えようと思ってプレーした」と会心の笑みを浮かべた。
1点をリードされた後半14分からピッチに立つと、それまで攻めあぐねてよどみかけていたチームのムードが一変した。
同23分、同じく後半から途中出場の那須川の左クロスにヘッドで合わせて同点。さらに同29分にも、再び那須川のセンタリングをヘッドで押し込んで、決勝ゴールを奪った。背番号9は「那須川とはお互いに良く分かり合えているからね。おかげで良いゴールを決められたよ」と感謝した。
勢いは加速するばかりだ。チームの上昇とともにゴールを量産。この日の2発で今季10点目。そのうち7月以降に8点と、夏場から状態を上げてきた。
もう1人のヒーロー、那須川もモチベーションが高い。4月に腰椎を疲労骨折。回復まで長期間にわたり苦しんだが、16日の山形戦から復帰。「ここから一戦一戦、チームに貢献したい」と力強く誓った。
ベンチスタートの2人が呼び込んだ勝利。小林監督は「スタンバイの選手が、ゲームの動きをパワーアップさせたのが大きかった」とたたえた。
前節の神戸戦は、2点をリードしながらの逆転負け。13戦ぶりに黒星を喫した。しかし、気持ちを切り替えて、キッチリ勝ち点3を積み重ねた。残り7戦。昇格プレーオフ進出へ向けて、再び不敗ロードを突き進む。