柿谷がA代表“欧州デビュー”へ!
FW柿谷曜一朗(23)=C大阪=が“欧州デビュー”を果たす‐。日本サッカー協会は3日、欧州遠征のセルビア戦(11日、ノヴィサド)とベラルーシ戦(15日、ジョジナ)に臨む日本代表23人を発表した。MF本田圭佑、FW香川真司ら海外組14人と、MF遠藤保仁ら国内組9人の構成となった。9月のグアテマラ戦、ガーナ戦に続いて選出された柿谷にとって、A代表メンバーとしては初めて欧州での試合となる。MF細貝萌、FWハーフナー・マイク、乾貴士は6月のコンフェデレーションズ杯(ブラジル)以来の代表復帰を果たした。
日本が誇る天才が“欧州デビュー”を飾る。日本代表メンバーに名を連ねたFW柿谷は「うれしいです」と率直な喜びを口にした。MF本田、FW香川ら海外組が加わった8月のウルグアイ戦、9月のグアテマラ戦、ガーナ戦に続いて選出された。
ザッケローニ監督は柿谷について「さらに理解を深めたい選手」とコメント。すっかり代表定着を果たした印象だ。海外組とプレーした3試合ではゴールこそないが、本田に「全てを兼ね備えている」とまで言わしめるなど信頼を勝ち取った。
A代表として初めてヨーロッパの地を踏む。06年にU‐16日本代表の一員としてフランス遠征に参加。08年にはスペインの世界的名門レアル・マドリードへの留学も経験している。約5年ぶりとなる欧州に「パスポート切れてるかも」といたずらっぽく笑った。
昨オフには欧州移籍がほぼ決まりかけていた。C大阪への残留を決意したが、柿谷には現在も欧州クラブから熱視線が注がれている。欧州で試合が行われることもあり、スカウト陣が視察に訪れる可能性もあるが「興味ないです」と意に介さなかった。
欧州遠征のテーマを問われた柿谷は「2連勝です。セレッソでもそう思っているけど、日本の代表なのでより負けたくない気持ちがある」と即答した。FWでは、ハーフナーが6月のコンフェデ杯以来となる代表復帰。1トップの定位置を争うことになるが、柿谷が見据えるのは日本の勝利だけだ。