C大阪・柿谷、先制点を芸術アシスト
「J1、大分0-2C大阪」(5日、大銀ド)
C大阪はMF南野拓実(18)の先制ゴールなどで最下位の大分を2‐0で下して連勝を飾った。FW柿谷曜一朗(23)は無得点で、今季2度目の3戦連発はならなかった。大分は勝ち点10のままで6試合を残して16位以下が決定、J1在籍1シーズンでJ2降格が決まった。広島は野津田の2点で清水に3‐1で逆転勝ちし、3連勝。甲府と0‐0で引き分けた横浜Mと勝ち点53で並び、得失点差で上回って第22節以来の首位に浮上した。
初優勝へ望みをつなぐ勝利に、FW柿谷は「何よりも勝ち点3が必要だった」と胸をなで下ろした。この日も、たぐいまれな身体能力が先制ゴールもたらした。前半33分、DF酒本の浮き球パスに反応した柿谷は下がりながらオーバーヘッド気味のダイレクトボレーを放つ。「シュートのつもりだった」という一撃は結果的にアシストとなり、ゴール前で待ち受けたMF南野が難なく頭で押し込んだ。
今季初めてフィールドプレーヤーに日本人だけが並ぶ布陣で、柿谷は3戦連発を目指してゴールに迫った。だが、珍しくGKとの1対1でミスを犯すなど無得点に終わった。「決定的なチャンスを決め切れなかったのが課題」とうつむいたが、クルピ監督は「全体のパフォーマンスでは、最高のプレーをしていた」と手放しで評価した。
大分にJ2降格の引導を渡す形となり「知っている選手も多くいるのでまた上がって来て欲しい」と寂しそうにしたが、「僕らにも(優勝という)目標があるので」と気持ちを切り替えた。
6日には日本代表の欧州遠征に出発する。柿谷は「いつでも点は欲しいと思っている」と、代表では4試合ぶりとなるゴールに狙いを定めた。