インテル初黒星…長友も見せ場なし
「イタリアリーグ、インテルミラノ0-3ローマ」(5日、ミラノ)
サッカー・セリエA第7節インテル・ミラノ対ローマが現地時間5日夜(日本時間6日早朝)、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、インテルは首位のローマに0-3と完敗した。インテルは今季、初めての敗戦となった。長友も90分間フル出場したが、見せ場を作ることもなく、ミスが目立った。守備陣ではカンパニャーロ、そしてサイドハーフのジョナタンをケガで欠いた中での試合で、長友は中盤の右サイドでプレーした。
前半11分、ワントップのパラシオからのパスを受けた長友は、ゴール正面にフリーでいたМFタイデールにセンタリング。タイデールのシュートはローマのGKデサンクティスがセーブした。一方のローマは18分、FWフロレンツィ、FWジェルビーニョとボールが渡り、最後にトッティがゴール左隅に先制点を決めた。ローマの3トップの鮮やかな攻撃に、インテルはなすすべがなかった。また39分にはエリア内でインテルМFペレイラがローマのジェルビーニョにファウルを犯す。このPKのチャンスを、トッティがしっかりと右足で決めてローマは2-0とした。その直後、44分にはローマがカウンターで攻め入る。フロレンツィがドリブルで上がっていき、3点目のゴールを挙げた。インテルは前半終了時で3点差をつけられ、守備面での課題を残した。
後半に入ってからは、長友のミスが重なった。5分には長友がボールをキープしながらどこに出すかを見ているうちに、ローマのジェルピーニョにボールを奪われてしまった。9分にもフロレンツィとのボールの競り合いで、中途半端なプレーからボールを失った。20分のインテルМFグアリンの右FKの際には、グアリンがゴール側ではなく、右サイドにいた長友にボールを蹴ったのだが、長友は完全に戸惑っていた状態で反応が遅れてボールに追いつけなかった。長友を含め、インテルの選手たちが空回りするシーンがたびたび見られた。
ローマは前後半で警告5、退場処分1というハードなファウルを犯しながらも、キッチリとインテルを失点なしで抑え、負けなし7連勝で単独首位を走る貫禄ぶりを見せつけた。インテル・マッツァーリ監督は後半、イカルディ、ミリートら攻撃面を強化するための選手をピッチに送り込んだが、ローマの堅い守りに阻まれた。試合後の長友はドーピング検査のため、約2時間たってもミックスゾーンに姿を見せなかった。