手倉森氏をU21代表監督に選任
日本サッカー協会は10日、都内で理事会を開き、2016年リオデジャネイロ五輪出場を目指すU‐21日本代表監督に、J1仙台監督の手倉森誠氏(45)を選任した。契約期間は来年1月2日から16年8月31日まで。仙台の監督は今季限りで退任する。なお手倉森氏は、来夏のW杯後は18年ロシアW杯を目指すA代表のコーチも兼任する。手倉森氏はこの日、仙台市内で会見し決意を語った。
昨年のロンドン五輪でベスト4に進出したサッカー男子五輪代表。3位決定戦で韓国に敗れたが、リオ五輪は68年メキシコ以来となる48年ぶりのメダル獲得に再チャレンジする舞台となる。その悲願達成へ向けて、手倉森氏の手腕に命運が委ねられることになった。14年1月12日からオマーンで開催されるU‐22アジア選手権が初陣となる。
08年にヘッドコーチから当時J2の仙台監督に昇格した手倉森氏は、09年にJ2を制してJ1復帰に導いた。東日本大震災で大きな被害を受けた11年に4位、昨季はクラブ史上最高の2位に入り、ACLにも出場。主要タイトルこそ手にしていないものの、指導者として培ってきたキャリアは国際大会で通用すると白羽の矢が立った。
「初めは堅守速攻のスタイルだったが、最近は戦い方を微妙に変えてきている。さらに選手を同じ方向に向かせることがうまい」と原博実技術委員長は高く評価。コーチなどについてはA代表のスタッフがサポートする案が検討されている。15年5月の一次予選、そして16年1月に中東で開催される最終予選へ、手倉森監督の「Road To リオ」が第一歩を踏み出す。