日本2連敗 欧州遠征最悪の結果に…

 「国際親善試合、ベラルーシ1‐0日本」(15日、ジョジナ)

 大丈夫か、ザックジャパン!?サッカー日本代表(国際サッカー連盟ランク42位)は、ブラジルW杯欧州予選での敗退が決まっているベラルーシ(同80位)に0‐1で敗れ、欧州遠征は2連敗に終わった。Aマッチ50試合出場を果たしたMF本田圭佑(27)=CSKAモスクワ=も不発で、チームは9月のガーナ戦後半27分から198分間無得点。試合途中からの3‐4‐3も機能せず実りは少なかった。

 ブラジルW杯予選敗退が決まっている格下ベラルーシに完敗した。左サイドバックの長友が再三、背後のスペースを取られピンチを招く。相手のシュートに体を張れない。前半44分にあっけなくMFチゴレフのミドルで先制を許した。

 後半開始直後に1トップの柿谷を諦め、DF森重を投入。4‐2‐3‐1から3‐4‐3に変更した。9月10日のガーナ戦途中で見せて以来のザッケローニ監督の最終兵器で逆転を試みた。前線は左の香川、中央の本田、右の岡崎がポジションを変えつつ反撃した。

 同19分に右サイドの本田からのクロスをDF吉田がヘディング。同27分には本田がペナルティーエリア付近でボールを奪ってからのドリブル突破で右足シュートを放ったが、得点は奪えない。後半40分にFWハーフナーを投入したタイミングで4バックに戻したため、3‐4‐3は不発に終わった。

 試合終盤も長身のハーフナーへロングボールを入れるシーンは少なく、ちぐはぐな内容のまま試合は終了。監督と選手にイメージの溝があるようだった。MF遠藤は「ビッグチャンスもほとんどなかった。トレーニングで積み上げていきたい」と不出来を認めた。

 W杯開幕まであと239日。アウェーでの実力を図ることが目的だった欧州遠征で最悪の結果となった。ザック監督は「こうした試合を通じて、どうしてホームとアウェーでこうも差が出てしまうのか分析して今後につなげたい」と語ったが、大きな変革が必要な時期が来た。

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