W杯までザック 原委員長はぶれない

 日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)は17日、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)を更迭する考えがないと明言した。セルビア、ベラルーシとW杯出場権を逃した国に連敗して欧州遠征を終えたが、責任が監督だけにはないと説明。11月に再び行う欧州遠征の結果と内容にも関係なく、同監督に来年のW杯本大会までチームを任せる意向を示した。

 ザックジャパン初の2試合連続完封負け、国際サッカー連盟(FIFA)ランク下位チームへの完敗にも、原委員長はぶれなかった。欧州遠征から帰国し、「今、目先の試合をどうのこうのと思っていない。(11月の)2試合を見て考えることはまったくない」と断言した。

 敗退が決まっていたとはいえ、セルビアはW杯欧州予選の最中で、ベラルーシは終戦直後だった。同予選を6月に終えた日本はチーム状況が違う。W杯本大会に向けて、日本は既に実戦テストを敢行。アウェー戦で結果を出せないが、「その辺の状況を理解しないと」と“解任論”の浮上をけん制した。

 遠征の目的だった海外組のテストが、特にベラルーシ戦で実施されなかった点には「(その前の)セルビア戦で勝てなかったから」と結果を優先したことに理解を示した。ベラルーシ戦の試合会場が、日本では練習用の規模で、力を出しにくい雰囲気だったことも付け加えた。

 11月の遠征は、16日のオランダ戦が決定し、19日はベルギー戦が濃厚だ。原委員長は「ベラルーシ戦はひどかった。なんだこれは、と言われても仕方がない。11月へいい準備をしていく」と改善の必要性は認めた。

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