広島首位陥落も寿人「もう1回戻る」
「J1、横浜M1‐0広島」(19日、日産ス)
広島は勝ち点で並ぶ横浜Mとの首位攻防戦に敗れ、3位に後退した。
試合終了の笛。歓喜に沸く横浜Mイレブンの横で、佐藤はピッチへと視線を落とした。首位攻防戦に敗れ3位へ後退。「悔しい。しっかり決められるようにならないといけない」と唇をかみしめた。
後半10分。斎藤にゴールを奪われ0‐1とされた。直後の同18分だ。右サイドのミキッチからのクロスに、頭から飛び込んだ。だが、シュートはゴール左へわずかにそれた。「(球が)入ってくるときに佑二(中沢)に足をつかまれた。でもそれを振り払って決めないと」。同点機を逃した自身を責めた。チームも4試合ぶりの無得点で首位から陥落した。
それでも試合後のチームに悲壮感はない。多くの好機をつくり、シュート数は相手の11本を上回る13本だ。「GKからボールをつないでいく自分たちのサッカーができた。次につながる試合だった」と森保監督。試合内容で圧倒されて完敗を喫したわけではない。
今季はあと5試合だ。「このチームは勝敗に一喜一憂しないところがいいところ。勝ち点マックスの15を取れるように頑張る。もう1回その場所(首位)に戻る」と佐藤。敗戦を引きずらない。エースを旗頭に、前だけを向いて2連覇へ突き進む。