日本逆転!渡辺ロスタイム弾で3連勝

 「U-17W杯・1次リーグ、日本2-1チュニジア」(24日、シャルジャ)

 既に決勝トーナメント進出を決めたD組の日本はチュニジアに2‐1で逆転勝ちし、3連勝の勝ち点9で同組1位となった。チュニジアは2位。日本の決勝トーナメント1回戦は28日に行われ、B、E、F組いずれかの3位と対戦する。C組はモロッコがパナマを4‐2で下して1位となり、ウズベキスタンはクロアチアを2‐1で破り2位で1次リーグを突破した。

 日本は思い描いた通りの勝利を飾った。前の試合から7人を入れ替え、前半は持ち前のパスワークに精彩を欠き、先制を許した。それでも90分間のイメージを共有し、逆転劇につなげた。

 チュニジアにマンツーマンでの厳しいマークを受けた。FW渡辺は「背後に出るのはきつかった。だから足もとでつなごう」と切り替えた。後半から出場した坂井は「回し続ければチャンスはある」と話し、小刻みなパス回しで守備網を疲弊させていった。

 後半42分、杉本のスルーパスに坂井が左サイドを抜けて受けると、相手ともつれながら同点とする。さらにロスタイムには完全に崩し、左クロスに渡辺が合わせた。

 守備陣は試験的なメンバーだった。先発の守備ライン4人はいずれも、MFかFWの登録。特にセンターバックを務めた中野は、本来はFW。前日の練習で初めて経験したという。「自分自身、楽しみとチャレンジする気持ちだった」と笑みを浮かべた。1失点はしたが、吉武監督は「やってみたら、結構ディフェンスもできたな」と冗談交じりに笑った。

 指揮官は決勝トーナメントを見据え「これではベスト8にもいけない」と内容に注文をつけた。一方、苦しい状況で勝ったことに「ひっくり返したのは頑張った。こういう雰囲気でやることが10年後の勝者のメンタリティーになっていくと思う」と、将来の財産として受け止めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス