磐田崖っぷち 完封負けに関塚監督沈痛
「J1、磐田0-1清水」(27日、ヤマハ)
近寄っていた降格の足音が、真後ろまでやってきた。15位の甲府が引き分けたため、磐田は今節の降格は免れたものの、清水とのダービーを0‐1で落とした。残留への道のりは険しさを増した。
痛恨の失点は後半35分。それまで、MF松岡がゴールライン際で決死のクリアを見せるなど守備面で奮闘していたが、エリア内でMFカルリーニョスがハンドを犯してPKを献上。大前にきっちりと決められた。
「残り5試合、勝ち続ける思いで迎えたが、非常に残念な結果となった」。関塚監督が沈痛な面持ちで振り返れば、無得点に終わったエースFW前田も「DF陣に申し訳ない」とうつむいた。
残り4試合。残留へ、次節の鳥栖戦(11月10日、ベアスタ)では勝利が絶対条件。もっとも、勝ち点差11で追う甲府が勝てば、自らの結果にかかわらずJ2降格が決まる。リーグ優勝3回をはじめ、数々の栄華を誇った名門が、いよいよ徳俵まで追い詰められた。