浦和・ペトロビッチ監督が胴上げ禁止令

 「ナビスコ杯・決勝、浦和‐柏」(11月2日、国立)

 決勝に臨むJ1浦和と柏が29日、さいたま市内と柏市内で、それぞれ調整した。03年以来の優勝を目指す浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(56)は、イレブンに“胴上げ禁止”の珍指令を出した。

 タイトルとしては07年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)以来の頂点へ、浦和・ペトロビッチ監督が仰天指令を出した。優勝が実現した際の胴上げについて、「難しいと思う」と、渋い表情で固辞した。

 一因は、昨年末に手術した持病の腰痛にある。「手術をした私にとっては危険を伴うものだ」と、腰に負担がかかる胴上げには消極的。「それ以上に危険なのは、試合に出ていない選手が多少なりとも私に不満を持っていること。胴上げ中に落とされては危険だ」と、冗談交じりで語った。

 2位につけているリーグ戦も優勝の可能性を残しているだけに、歓喜をかみしめることが最優先。タイトルを手にし、体の安全も守る。

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