四国勢初のJ1へ!徳島PO進出決めた
「J2、長崎0‐1徳島」(24日、長崎)
徳島が1‐0で長崎を下し、勝ち点67の4位に浮上してJ1昇格プレーオフ進出を決めた。後半22分にMF柴崎晃誠(29)からのパスをMF宮崎光平(32)がゴールに押し込んだ。徳島は昇格プレーオフ初戦のホーム開催権を獲得。12月1日にポカリスエットスタジアムで5位・千葉と激突する。敗れた長崎も6位に踏みとどまり、3位・京都とプレーオフ初戦で対戦する。
昇格にかける強い思いが、最高の結果を生んだ。負ければ終戦。覚悟を背負って戦った最終節。徳島がワンチャンスをものにし、J1昇格プレーオフ進出をつかんだ。
決戦の舞台は長崎、決めたのは2人の九州男児だ。後半22分。MFアレックスからの左クロスを中央に走り込んだMF柴崎が頭でゴール前に落とす。そのボールに飛び込んだMF宮崎が、相手GKともつれながら右足でゴールに押し込んだ。
「(宮崎)光平さんが見えていた。いいボールを流せばチャンスになると思った」と柴崎。長崎県出身で、国見高時代に全国高校選手権で2度優勝。県大会の舞台でもあったスタジアムで「高校以来」のプレーだった。家族や親戚、友人らが見守る中、故郷のJチームを相手に大きな仕事を果たした。
シュート数は長崎の17本に対し、徳島は4本。たった1度の決定機を仕留めた熊本県出身の宮崎は「ラッキーです」と謙そんの笑みを浮かべた。
ホーム最終戦だった10日の第40節・岡山戦の試合後のセレモニーで、選手たちはサポーターに「絶対にホームでプレーオフを戦う」と誓った。その宣言通りの4位浮上。12月1日の昇格プレーオフ初戦は、千葉と本拠地で激突する。
千葉とは今季1勝1敗。柴崎は「ホームの力を自分たちの力に変えて、勝ちたい」と力を込めた。難敵を倒して同8日の国立決戦、そして四国勢初のJ1へ‐。サポーターと一緒に追いかける大きな夢へ、あと2勝だ。