INAC神戸が初V 攻撃姿勢貫き3冠
「国際女子クラブ選手権、INAC神戸4-2チェルシー」(8日、味の素フィールド西が丘)
プレナスなでしこリーグ覇者のINAC神戸が日本代表FW大儀見優季(26)の所属するチェルシー(イングランド)を4‐2で下し、初優勝を果たした。最優秀選手にはINAC神戸のMF池笑然(22)が選ばれた。
リスク覚悟の攻撃でチェルシーを突き放し、INAC神戸が初めて頂点に立った。3‐2の後半45分。「カウンターは怖かったがギャップ(隙)が見えていた」というFW川澄が左を切り込んで中にパスを出すと、試合を決定づけるMF中島のゴールが生まれた。
チェルシーは欧州チャンピオンズリーグを制したウォルフスブルク(ドイツ)の代役で、イングランドのリーグで7位。準優勝だった昨年の悔しさを晴らす相手として物足りなかった。FW川澄は「みんなで勝利をつかめてうれしい」と言った後、「この大会がもっと発展していくように自分たちも頑張りたい」と気概を示した。
チームはなでしこリーグカップ、なでしこリーグに続く3冠を獲得し、残すは皇后杯全日本女子選手権のみ。石原監督は「今季は4冠を目標にしてきた。皇后杯も取りたい」と力強かった。