オレを選べ!闘莉王、代表への思い激白

 名古屋グランパスは8日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで最終ミーティングを行い、今季の全日程を終了した。DF田中マルクス闘莉王(32)はミーティング終了後、ブラジルW杯に臨むザックジャパンについて胸中を激白。「いまだにオレと佑二さん(横浜MのDF中沢)を超えるコンビは出てきていない」と断言した。10年のW杯直前の練習試合でコートジボワールのFWドログバを故障退場に追いやった男は、来年のW杯での同じ相手との再戦をあきらめてはいない。

 今季最終戦から一夜明け、グランパスでの戦いはとりあえず一区切りついた。「あまりいいシーズンじゃなかったね」と総括した闘莉王。W杯の組み合わせが決まった日本代表に話題が及ぶと、ため込んだ思いを一気にはき出した。

 「ザックさんには真剣に考えてほしい。自分のためじゃなく、日本のために何がベストなのか。日本のためにベストな選択をしてほしいんだ」

 闘莉王の口から流れ出す言葉は、日本代表・ザッケローニ監督へ向けられた。かねて闘莉王は海外組偏重の固定化したメンバー選考を疑問視している。「このままじゃJリーグはつぶれちゃう」と強い口調で語った。

 「オレを選べ」と明言することは避けたが、闘莉王には今でも代表への思い入れがあり、自信がある。「いまだにオレと佑二さんを超えるコンビは出てきていない。麻也(吉田)も今野も森重もまだまだ」。前回W杯で日本を16強へ導いたセンターバックコンビは、現代表より上と断じた。

 10年のコートジボワールとの練習試合では、闘莉王が激しいプレーでドログバを右腕骨折させた。重傷を負わせたことはほめられないが、世界屈指のFW相手に一歩も引かないハートの強さこそ、W杯では重要になる。

 「ドログバは速い、強い、(体が)ぶれないという選手」と闘莉王は言う。ブラジルW杯初戦のコートジボワール戦で勝敗のカギを握るドログバ封じに、闘莉王以上の適任者はいない。

 「今まで一緒に頑張ってきたからとか、そういう理由じゃなく、納得できる選択をしてほしい」と闘莉王は続けた。W杯まであと半年。日の丸を思う闘莉王のいちずな思いがザック監督に通じるか。

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