徳島大フィーバー!経済効果10億円超
国立競技場で8日に行われたプレーオフで京都を下し、四国勢初のJ1昇格を決めたJ2徳島が9日、徳島に凱旋した。空港には150人のサポーターらが出迎え、徳島市内のデパートでは「昇格おめでとうセール」を開催。同県の飯泉嘉門知事もバックアップ強化を約束するなど、地元は昇格フィーバーに沸いた。
徳島イレブンが、夢をつかんで帰ってきた。歓喜から一夜、徳島阿波おどり空港にはサポーターら150人が集結。その光景に驚く選手たちに「おかえり~!」「ありがとう!」と拍手喝采が降り注いだ。
「このように迎えていただいて、これは夢ではなく、現実だと実感しました」。花束をかかえた小林伸二監督(53)は満面の笑みで声援に応えた。
地元は昇格フィーバーに沸いた。市内の百貨店・そごう徳島店では、いち早く「J1昇格おめでとうセール」を開催。12日までの4日間、食料品や衣料品など10~20%の割引を実施する。同店の販売促進担当者は「2割くらいの売り上げアップを期待しています」とホクホク顔だった。
大幅な入場者数アップが見込まれる来季。交通機関やホテル、飲食店などへの好影響が確実で、徳島経済研究所は昇格による経済効果を「10~15億円」と予想する。
午後には小林監督やMF斉藤主将らが徳島県の飯泉知事を表敬訪問。同知事は「今は県議会の真っ最中。しっかりプッシュしたい」とチーム支援の強化を約束した。
さらに選手たちは市内のホテルに移動し、スポンサー関係者らが集まった「謝恩会・昇格報告会」に出席。祝福ムードに包まれた、大忙しの一日だった。