徳島水上パレードで5000人が昇格祝福
四国勢初のJ1昇格を決めたJ2徳島が14日、徳島市内でJリーグ史上初となる「水上パレード」を開催した。クルーズ船に乗りこんだイレブンは、市内を流れる新町川をゆっくりと進み、両岸から祝福の大声援を浴びた。直後に行われたJ1昇格記念祝賀イベントにも参加。詰めかけた延べ約5000人の地元市民と一緒に喜びを分かち合った。
ゆっくりと川を進みながら、徳島イレブンが市民と一緒に昇格の喜びに浸った。
県庁近くのヨットハーバーでクルーズ船「ハピネス号」に乗船した選手たちは、地元の幼稚園児に見送られて新町川を約1キロ航行。市中心部の両国橋に差しかかるとスピードを緩め、新町橋まで約200メートルの距離を15分間かけてパレードした。
川の両岸に集まった地元市民からの祝福の声に、手を振り返して応えた。チームをJ1に導いた“昇格請負人”小林伸二監督(53)は「こんなにたくさんの人たちに喜んでもらえて幸せ」と感慨深げに話した。
水上パレードが行われるのはJリーグでは初めて。背後に“四国三郎”吉野川を有する水都・徳島らしい、粋な演出だった。最終節まで昇格を争った2年前にも計画されていたが、あと一歩で夢はかなわず。2度目でチャンスをつかみ、ビッグプランは実現した。
パレード後は、藍場浜公園で祝賀イベントに参加。大塚製薬がメーンスポンサーの同クラブらしく、会場ではふるまい酒ならぬ「ふるまいポカリスエット」が配られた。
延べ5000人と喜びを分かち合い、「最低でも残留。いい準備をしてJ1で結果を残したい」とMF斉藤主将。選手たちはつかの間のオフを楽しんだあと、再び厳しい鍛錬に向かう。