横浜M延長戦制し準決勝へ 富沢がV弾
「天皇杯・準々決勝、大分1-2横浜M」(22日、大銀ド)
J1勢による準々決勝4試合が行われ、全てが延長に持ち込まれた末に横浜M、鳥栖、FC東京とリーグ戦との2冠を狙う広島が準決勝に進んだ。横浜Mは1‐1の延長前半4分、DF富沢清太郎(31)の右足ミドルシュートで勝ち越し、3大会連続でベスト4に進出した。広島は6大会ぶり、鳥栖は初、FC東京は2大会ぶりに準決勝に駒を進めた。
リーグ最終戦で川崎に屈し、J1優勝を逃してから2週間。横浜Mは失意を乗り越え、今季最後のタイトルへ近づいた。決勝点の富沢は川崎戦の後、中村とともに涙に暮れた一人。延長前半4分に強烈なミドルシュートを突き刺し「つらい思いをさせたサポーターに報いなければいけない。まだ一つ、つかめるタイトルがある」と大きくうなずいた。
天皇杯は前身の日産自動車時代を含め6度も制しているが、1993年のJリーグ開幕後は決勝に進んだことさえない。前回と前々回も準決勝で敗退。改修前の国立競技場で元日の舞台に立たないまま終われば、強豪の名折れだ。
「2013年 負けたままで終われねえだろ」。サポーターが掲げた横断幕は、選手の思いを代弁している。