経営危機J2福岡、新社長で経営再建へ

 経営危機が表面化したJ2福岡は24日、福岡市内で臨時取締役会を開き、日本サッカー協会元副技術委員長の野見山篤氏(57)の社長就任を承認した。同市役所での記者会見で「身の丈の経営をしながら、(本拠地の)レベルファイブスタジアムを満員にする仕掛けを考えたい」と経営再建に意欲を見せた。来年1月14日の臨時株主総会で正式に選任される。

 野見山氏は福岡県飯塚市出身。会見では「福岡出身の人間として、恩返しがしたかった」と話した。J1鹿島では育成部門での経験が豊富で「福岡には有能な人材が多い。中学校や高校の強豪校と信頼関係を築きたい」と、地元の有力選手獲得への意欲も示した。

 福岡は2014年1月期決算まで2期連続赤字の見込み。3期連続赤字となった場合、Jリーグからクラブライセンスを剝奪される。就任前とあり、経営再建策については「営業でハードワークをして、予算管理をきっちりしたい」と話すにとどめた。

 臨時取締役会は福岡市文化振興部課長の樽見哲氏(50)が出向で取締役に就任することも承認。11月末に退任した大塚唯史前社長の業務を代行している下田功専務は、臨時株主総会で取締役を退任する。

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