京都橘が白星発進!GK永井流れ呼んだ

 「全国高校サッカー選手権・2回戦、京都橘2‐0藤枝東」(2日、フクアリ)

 昨年大会で準優勝の京都橘(京都)は藤枝東(静岡)を2‐0で下し、好スタートを切った。1‐0で迎えた後半17分、決められれば同点になるPKをGK永井建成(3年、J2熊本入団内定)がセーブし、チームを救った。履正社(大阪)は初出場校で唯一の16強入り。全国高校総体との2冠を狙う市船橋(千葉)も3回戦に進んだ。第4日の3日に3回戦が行われ、ベスト8が出そろう。

 決められれば追いつかれる‐。重苦しいムードの中、京都橘のGK永井は「止めればヒーローや」と自分に言い聞かせた。ゴール左下へのシュートに185センチの長身を伸ばして飛びついた。直前の後半8分に昨年大会の得点王で主将のFW小屋松(J1名古屋内定)がPKを失敗した悪い流れを断ち切る好セーブだった。

 左腕に相手がPKを蹴るコースの傾向をマジックで「(8)左下」などと書き込む“カンペ”をつくっていた。過去の試合から自ら分析する熱の入れようで、PKのシーンで藤枝東の8番・片井が蹴ったのもGKから見て左下のコースだった。

 研究通りの結果にしてやったり…かと思いきや、実情は違った。「見てません。見ようとしたけど、8番をどこに書いたかも分からんかった」と笑い飛ばす天然ぶり。元日もテレビ番組のネタ番組で緊張を解きほぐす、笑いをこよなく愛する守護神だった。

 試合は前半20分にDF林が先制ヘッド。後半27分には小屋松が左サイドを抜け出し、FW赤沢の追加点をアシストし藤枝東を突き放した。エースとチームの窮地を救った永井は、実は3人いる副主将の1人で「僕は盛り上げ担当です」。悲願の初優勝へ、つかみはOKだ。

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