京都橘・小屋松2発 市船橋の2冠粉砕

 「全国高校サッカー選手権・準々決勝、京都橘2-0市立船橋」(5日、駒沢)

 前回準優勝の京都橘はエースFW小屋松知哉(3年)の2得点で市船橋(千葉)に2‐0で快勝した。

 古都のイケメンストライカーが爆発だ。京都橘の小屋松が2得点し、全国高校総体との2冠を狙った市船橋を撃破。4強に導くとともに、今大会3位タイの通算3得点とし、02、03年度の平山相太(国見)以来、2人目となる2年連続得点王を視界にとらえた。

 後半5分の1点目はゴール前左サイドでパスを受け、左足で狙い澄ました。「抜ききらず、ワンテンポずらした。イメージ通り」とクールに振り返った。後半26分の2点目も同じような位置から左足で冷静に決めた。

 卒業後はJ1名古屋入りが内定している。端正な顔立ちで、女子生徒から黄色い声援を浴びる人気者だが、浮かれることはない。京都府予選で優勝した時には、胴上げに加わらずにメガホンを片づけるなど、周囲への気配りを心がける。それは「得点王は意識しないで、チームが勝つことを考える」と話すように、プレーでも変わらない。

 昨年は届かなかった頂点へあと2勝。「先輩が残してくれた歴史を超えるようにしたい」と、静かに闘志を燃やした。

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