【一問一答】本田「リトル本田に…」
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)のACミランに加入した日本代表MF本田圭佑(27)が8日、ミラノ市内の本拠地、サン・シーロ・スタジアムで入団会見を行った。本田はすべて英語で答えた。会見の一問一答は次の通り。
‐(イタリアへ来て)最初の数日間の印象は?
「とってもわくわくしています。毎日、毎日、幸せですよ」
‐10番という背番号の意味を十分に理解している?
「はい。私の夢が現実のものになると分かったとき、本当にうれしかったです。12歳のとき、いつかサッカー選手としてセリエAでプレーをしたい、と作文に書きました。背番号10を付けたいと書いたんです。10番の背番号を付けられると分かったときは、本当にうれしかったです」
‐サッスオロ戦は出られる?
「まだ出られるかどうかは分かりません。1ヶ月、試合に出ていません。ACミランというのはビッグクラブですから、準備をしなければいけないと思います。ちょっと時間が必要かもしれません」
‐どうしてミランが夢だったのか。過去の選手で心に残っている選手は。
「ミランに来てまずチャンピオンになりたいと思っていました。(ACミランの)すべての選手を知っています。子供のころから毎週、毎週、テレビで試合を見ていました。セリエAは日本でもその当時から一番有名な最高のリーグでした。ですから一人の選手を挙げるというのはできないです。好きな選手はたくさんいましたので」
‐ミランは低迷しているが。
「ゴールをしっかりと決める。アシストもしっかりと決める。そしてディフェンスも。とにかくできることは全部やっていく。チームはそんなに悪い状態だとは思っていません。私自身も調子がいいですし、もしプレーができれば、どうやったらチームのメンバーとうまくかみ合ってプレーできるかというイメージは持っているつもりです」
‐ミランに入ることはあなたのキャリアにとって、どんな意味があるか。
「いろいろなインタビューの中でそういう質問を受けてきた。私自身にとって必要なのはサッカーをするということだけ。どこの町に住むかということはそんなに大きいことではない。どこに住んで、どこでやったとしても、しっかりとトレーニングをして休養も取って試合に勝つ。ベストを尽くす。それが今の自分の生活の中で重要なことです」
‐特に早くプレーしたいというチームメートは?どのポジションでプレーしたいか。
「どのポジションでもプレーはできます。選べるとしたらトップ下を選びたいと思います。これが自分の一番得意なポジションだと思っていますから」
‐あなたは日本では大スター。ベッカムと同じ扱いを受けている。この大きなプレッシャーはあなたにとってどうでしょう。
「自分が何をしなければいけないか。それはピッチでしっかりと結果を残すということだと思っています」
‐イタリアサッカーと、ロシアサッカー、日本サッカーの違いは?
「イタリアのサッカーというのは、ディフェンシブで戦術が非常に細かいということが言える。自分自身の強みは攻撃だと思っているが、イタリアでサッカーをする際にはディフェンダーもいろいろとサポートしなければいけないと思っています」
‐どれぐらいのクラブからオファーを受けたか。そしてACミランを選んだ理由は。
「心の中の“リトル本田”に聞いたんです。どのクラブでおまえはプレーしたいんだと。そしたら“リトル本田”がACミランでプレーしたいんだ、と答えたんです」
‐どうしていつもめがねをかけているのか。視力に問題が?
「この質問、1000回以上受けたことがある。単なるファッションです。天気が気になるとか太陽が気になるとかじゃなく、ファッショでそうしているんです」
‐サムライ魂とは何でしょうか。
「私は侍に会ったことがないんですよ(笑)。ですからサムライ魂というのがあるかどうか、それは何とも言えないが、日本人の男性というのは決してあきらめない。そしてしっかりと規律を重んじる。こういうスピリットをピッチで示したいと思っています。それがサムライ魂なんじゃないかと思います」
‐長友選手からミランについて何か言われたか。
「イタリアのファンはサッカーをよく知っている。そしてうまくいかないとぼろくそに言われる、と教わった。常にいいプレーをしていかないといけない。これがこれからの自分の任務になると思いました」
‐今年はワールドカップがある。あなたにとってどのような意味があるか。イタリアと日本との対戦があった場合は?
「コンフェデレーションカップではイタリアに負けました。ワールドカップではイタリアを負かしてやろうと思っています。ぜひともワールドカップではイタリアと試合がしたいです。勝ちたいです」
‐ザッケローニ監督からアドバイスは。
「ミランはイタリアでもトップ中のトップクラブだと。すべては始まったばかり。とにかくしっかりとプレーして、そのペースを維持していくことだと、監督からはアドバイスをもらいました」